散った 散った 散らばった
散らばった君は 僕の四角い空の星になった
初めてここへ連れてこられた時から 二人は一緒だった
それから1460日と56日間ずっと手を繋いでいた
天井からふわり落ちてくるパンの欠片を分け合って
体を寄せ合って葉陰で眠った
暑い日も寒い日もずっとずっと 二人は一緒だった
それから1460日と56日間ずっと手を繋いでいた
水や食べ物に困ることは一度もなかったし
これ以上の幸福は望んでもいなかった
踊ろう 踊ろう いつまでも
あの四角い空は いつまでも変わらないはず
1460日と56日目の夜
君の背中が盛り上がって 君は違和感にしくしくと泣いた
僕はただ側にいてあげることしかできなかった
朝日に照らされた君は全身赤い斑点だらけ それでも僕は君から離れることはできなかった
1460日と59日目の昼
君の体がバラバラと 崩れていった溶けていった
僕は君の剥き出しの肉塊の腕をそれでも
ずっと抱きしめてただただ四角い空に 祈った祈り続けた どうして助けてくれないのか
1460日と60日目の夕
僕たちは初めて繋いでいた手を引き剥がされてしまった
それから僕たちを奇妙な見えない分厚いものが
僕たちの間を別つ事になった 目の前で君が弱っていく 腐っていく 僕は泣いた
君が息絶える瞬間 僕ともう一度手を取り合うことができた
君の目は飛び出していて 僕はもうそれを見ることはできなかった
君のカラダは腫れ上がり その体から光る飛沫が宙を舞った
君は光になってしまった もう踊れない
散った 散った 散らばった
散らばった君は 僕の四角い空の星になった
1460日と81日目僕たちは最初で最後の永遠のお別れをした
散らばった君は 僕の四角い空の星になった
初めてここへ連れてこられた時から 二人は一緒だった
それから1460日と56日間ずっと手を繋いでいた
天井からふわり落ちてくるパンの欠片を分け合って
体を寄せ合って葉陰で眠った
暑い日も寒い日もずっとずっと 二人は一緒だった
それから1460日と56日間ずっと手を繋いでいた
水や食べ物に困ることは一度もなかったし
これ以上の幸福は望んでもいなかった
踊ろう 踊ろう いつまでも
あの四角い空は いつまでも変わらないはず
1460日と56日目の夜
君の背中が盛り上がって 君は違和感にしくしくと泣いた
僕はただ側にいてあげることしかできなかった
朝日に照らされた君は全身赤い斑点だらけ それでも僕は君から離れることはできなかった
1460日と59日目の昼
君の体がバラバラと 崩れていった溶けていった
僕は君の剥き出しの肉塊の腕をそれでも
ずっと抱きしめてただただ四角い空に 祈った祈り続けた どうして助けてくれないのか
1460日と60日目の夕
僕たちは初めて繋いでいた手を引き剥がされてしまった
それから僕たちを奇妙な見えない分厚いものが
僕たちの間を別つ事になった 目の前で君が弱っていく 腐っていく 僕は泣いた
君が息絶える瞬間 僕ともう一度手を取り合うことができた
君の目は飛び出していて 僕はもうそれを見ることはできなかった
君のカラダは腫れ上がり その体から光る飛沫が宙を舞った
君は光になってしまった もう踊れない
散った 散った 散らばった
散らばった君は 僕の四角い空の星になった
1460日と81日目僕たちは最初で最後の永遠のお別れをした
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