乾いた風に誘われて ゆるり 丘に立つ
見上げればほら 今にも空に広がりそうな 陽炎
ティコからタルンティウスに架ける
大きな焔橋
君の脚から 腕へ 陽炎が肌を舐めるように
滑りゆく 君の体を這っていく
それは定期的に繰り返される
君と僕の自然現象
重なり合う
ぴったりと
僕らは陽炎に包まれる
二人から立ち上る火柱は
すべてのいのちに 静寂を与えるのだ
見開いた
眼の中に
広がる七色の虹彩
36000秒の奇跡は
すべてのいのちに 静寂を与えるのだ
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