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July / 12 Sat 07:29 ×
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January / 07 Wed 01:35 ×
八角形の瓶の丸い蓋を開けて 人差し指でかき回す
甘い甘い蜜があふれて 幸せの香り
ゆっくり指を引き抜いて そのまま唇を割れば
甘い甘い蜜が刺さる 咽喉が焼ける

色とりどり極彩色 さあ召しませ
ブルーな香りのとろけるカラダ
どこからでもどうぞ いつでも熟れてる
あやしく光をたたえてる とろけるカラダ

咽喉の次は 胃を焼いて
爛れて混ざって紫マーブル
五臓六腑に染み渡る 紫マーブル
全身駆け巡って 早く早く糜爛させて
蛇の尾の様な アナタとワタシ
全て忘れさせて
甘い痺れを
脳に突き刺して
かき回して
届けて ブルーな香り
紫マーブル
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January / 06 Tue 01:45 ×
さあどうだい悔しいかい

でも無理して笑うかい
もう最後だから笑った顔を見せてくれ
January / 04 Sun 13:51 ×
ずっと昔に縁日で 僕は金魚を一匹買った
尾びれと腹に黒い模様のある 真っ赤な金魚
家に持ち帰り 用意した水槽に放してやった
彼は頭をしきりにガラスにぶつけてしまったけれど
赤いカラダが見事に翻るのを
鮮やかな色と共に覚えている

君はいつも水の中 僕の姿を睨んでた
背びれの大きなやつれた 真っ赤な金魚
水槽は狭かった だけど彼はヒラヒラと舞った
はじめは慣れなかったガラスも すぐに慣れて
巧いこと見事に翻るのを
鮮やかな色と共に覚えている

この四角い監獄の中に
僕は君を押し込めて
だけど傷つけやしない たっぷり愛してあげた

君から見える天井は
いつも同じ空だった
だけどきっと 君は不思議に思わなかった筈


夕焼けの光に鱗が焼かれて 君は息苦しくなったのか
ある日監獄の抜けた天井から 外の世界へ飛び出した
そうしてやっと気が付いた あまりに大きな空気の質量が
自分の小さな肺におさまりきらないことに
空気を飲み込もうと 生きようと
必死に暴れて もがいて 身悶えて
美しい鱗はたくさん傷ついた
そうして君は そっと真っ赤な息を吐き出して
冷たい床に体を横たえたまま
たくさんの鮮やかな色を眼前に見たんだろう

僕が抱き上げた時にもう君は何も見えてはいなかった
目は白く 口は爛れていたけれど
その眼球の奥では 鮮やかな色を見たんだろう
January / 04 Sun 03:01 ×

君はもう私を許してくれたかな
私はロゴスを失いました

君は私を許してくれるかな
私はヌースを吐き捨てました

私の愛しのヒュペルウーシオン
万物を超えた存在は それはそれは美しくて
あまりにステキだったから どうしても欲しくなったその翼

あの口喧しいフェルカーを お前は鍋で煮てしまった
そうしてたっぷりグツグツと スパイス効かせて煮てしまった
「美味しい美味しいスープだよ ほら肉が骨から離れてきた」
これは楽しい罪と罰


君はもう私を許してくれないね
私はウーシアを消してしまいました

君はもう私を許せないのだね
私はまだ空腹のままでいます

私の愛しのト・エイナイ
理解を超えた秘密の元素 とてもとても美しくて
あまりにも儚かったから 捥ぎ取ってしまったその細い手足

あの口喧しいフェルカーを お前は鍋で煮てしまった
そうしてじっくりグツグツと 野菜もたっぷり煮てしまった
「美味しい美味しいスープだよ ほら纏わりつく香りたまらない」
これは楽しい罪と罰

 

January / 03 Sat 19:13 ×
蠢く腸の詰まった腹を蹴って 力強く駆け出す
お前のリズムは心地よい
U字の足強く踏みしめて 苔の生えた土を空へ
境目が見えなくなるまで

350度の世界って どんな世界なんだい
ボクの姿が見えているのかい
返事は多分 ないよ きっとない

お前のことが好きで仕方ないんだよ
しなやかなカラダも 長く美しい首も
全部 ボクのものにしてもいいかい
だってだって 骨まで嘗め尽くしたって構わないんだよ


凍った大地は刺さるようで 足をとられては
お前の大切な命が奪われそうで
U字の足のリズムを変えよう 僕の命令です
もう僕らの境目はないよ

350度の世界って どんな気分なんだい
お前の命を狙う足元の苔を殺してやろう
それでも返事 ないね きっとない

お前のことが好きで仕方ないんだよ
吐く息の荒さも 乱れる長い髪も
全部 大切に食べつくしてもいいかい
だってだって 苦しまずに優しく殺してあげていいんだよ

お前と僕が一つになれば もう天地左右何も見えないものはないんだよ
空気を裂くような 心地よいお前からの返事
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